旅人のための中南米スペイン語

旅をしながら「私はこれで通じました」という表現を紹介して参ります。修正点あればご指摘頂ければ幸甚です。ちゃんと勉強しよう、ではなく、ちゃんと旅しよう、というスタンスですが、間違っていたらいけないので。

節約する / ムヒカ大統領とウルグアイ

Ahorrar
アオラール

rrは巻き舌、ヤクザのラです。
私、節約しなきゃ、は
テンゴ ケ アオラール。

先日、ウルグアイのムヒカ大統領が来日しましたね。
現職ではないからか、テレビでそんなに放送されてなかった気がするのですが。
民放のどこかの局で、ディープな大阪に連れて行って、夫人と共に串カツを食べている様子を見ました。

アオラールは電気、水、お金を節約するというときに使う単語です。
ムヒカ大統領は、「節約しなければならない」と言いながらあるジェスチャーをしていました。字幕は「取っておかねばならない」になっていたと思いますが。
あるジェスチャーというのは、片手の手のひらを上に向けて、親指・人差し指・中指の3本の指先をこすり合わせるものです。
これはインドでもそうでしたが、「お金」を意味します。多分日本人でもわかると思うんです。南米特有のジェスチャーというわけではないと思います。お札を数える動作ですよね。チップおくれ、と要求するときや、いやー、良さそうだけど高いんでしょう?と渋るときにこのジェスチャーをすることがあります。
が、このニュース番組の男性司会者はこのジェスチャーを知らなかったらしく、何を?なんて聞いてました。
通訳の方は知らないはずがなく、説明したのだろうと思いますが、ニュースの演出上その部分はカットされたのかなと思います。しょうもな。
もっと内容を掘り下げて欲しかった。

ウルグアイ、行きましたが、物価がとても高いです。フランスのパリぐらい。大統領は最貧かも知れませんが、私が行ったコロニア デル サクラメント、首都モンテビデオ、温泉リゾートのアラペイはとても豊かな印象で、隣国アルゼンチン・ブラジルに比べてむちゃくちゃ安全です。人々もゆったりしています。夜出歩いても大丈夫。
モンテビデオのバスターミナルでは、なんとトイレットペーパーを流せます!これは私が行った西語圏南米で唯一でした。
マリファナが合法になってから、これを吸う人が減ったそうです。タバコを吸う人がとても多いです。
アルゼンチンなどでマリファナで違法に儲けた人がウルグアイに移り住むから、ウルグアイは豊かなのだとも聞いたことがあります。

スペイン人がやってきた15世紀頃、苦役と伝染病で先住民は全滅、タクアレンボーなど不思議な地名が残っていますが、今となっては意味はわからないそうです。
そういった凄惨な歴史からも、発展だけを良しとする現在の世の中にムヒカ大統領は警鐘を鳴らしているのかも知れません。